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思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント (朝日新書)
思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント (朝日新書)


【つまり?】

 (主にミクロ)経済学の理論を身につけろ

【ポイント】

自分が対処できる大きさまで問題を分割し、解決のための仮説を立て、
 仮説は検証する。


 関連する記述では、
 「意思決定のサイズを自分が(リスクに対して)中立的に(考え)
 行動できるサイズに落とす」(140)
 がありました。

②論理再現性と反証可能性(56)

 仮説にはこの2つが重要。日常の仕事でも意見のやり取りをする際に
 こうした視点を持っておくのもよいと感じます。

 論理再現性:
 なぜそうなるのかが明確であり、なぜそのような結論になったのかが
 他の人にも理解できる。

 反証可能性:
 否定できない主張は意味がない。単なる思い付きで物を言われても
 それを否定するデータもない(土台となる根拠らしきものがない)=意味がない。

③必要条件と十分条件(86)

 より範囲が絞られた十分条件がわからない。その場合は、
 複数の必要条件をいくつも重ね合わせて重なり合うところを見出すことで
 十分条件に近づけることができる。

④見せかけの相関と意味ある相関について(89)

 ・時間さえたてば伸びるものを2つ並べると、両者の間には強い相関が
  見られる=トレンドの問題。

  時系列データを用いながらトレンドの問題を避けるための統計的手法が
  階差データの利用。

 ・「何をしたら成功した」「確率は何%だった」と同時に、
  「何をしなかった」場合の成功と失敗率も確認しなければならない。
  前半だけの検証では、本当の因果関係はわからない。

⑤合理的な思考・行動とはそれなりに納得できるものという程度のことを指す。
 納得するのは本人の主観的判断でも構わない。経済学でいう合理的な行動とは、
 その人が主観的によかれと思って幸せを最大化することを意味している
(106)


 現実に存在しているものには何らかの合理性がある(113)
 その行動をやめたいのであれば、誰が何の目的でその行為をしているのかを
 まず考える必要がある(113)

 人の行動は、目的、制約、最適化(制約の範囲内でいかにして目的に近づくか)
 に従って実行される(118)=人の行動背景を知るには、そこに着目する。

⑥機会費用の考え方は経済学でも重要視される

    ルート営業 飛び込み営業
Aさん  2日     4日
Bさん  5日     5日

契約1件とるのに必要とする日数が上記であった場合にどう配置するか?

 ・Aさんのルート1件あたりの機会費用は飛び込み契約0.5件
 ・Bさんのルート1件あたりの機会費用は飛び込み契約1件
 ・Aさんの飛び込み1件あたりの機会費用はルート営業の2件
 ・Bさんの飛び込み1件あたりの機会費用はルート営業の1件

こう捉えると、最終的な配置をどうするかについて目安がつけられます。
そして、ダメに見えたBさんだったけれども、ある状況ではAさんに対して
優位な点もある(比較優位)ということがわかってきます。

⑦自分でやるのはできるだけ競争的ではない仕事
 人に任せるのはできるだけ競争的な仕事


⑧経済政策の基本は「政府も民間も、そして経済学者もそれなりに賢く、
  それなりに「間抜け」であることを想定した理論を作ること。これは
  全ての意思決定において肝に銘じておくべき原則といってよいかも(217)


経済学の理論は、問題を適切に分割し、主観的な価値を最大化する
  個人・企業の制約付最大化行動の集積として社会をとらえています


などなど経済学者である著者が、経済学の知識を「思考の型」として
活用することを説いていきます。

【こんな用語が登場します】
限界生産力逓減(14)
限界費用逓増(14)
乗数理論、乗数効果(43)
作業仮説(43)
モデル(67)
部分均衡モデルと一般均衡モデル(67)
オープンシステムとクローズシステム(72)
十分条件と必要条件(86)
階差データ(94)
局所最適・大局最適(128)
機会費用(130)
割引率、割引費用(133)
埋没費用(サンクスコスト)(140)
ノーフリーランチ(≠ノーフリーランチ定理)(146)
双曲割引(160)
予め選択肢を絞るというコミットメント(161)
リスクプールによるリスクの消失(166)
限界効用(169)
制約付の最適化問題(184)
パレート改善・最適(187)
留保価格(189)
生産者余剰と消費者余剰(191)
ワルラスの法則(195)
ポーターの5フォース(201)  ※競争は企業の利潤をすり減らす
ゼロサム状況(203)
コンテスタブル市場(207)
合理的期待形成理論(215) ⇔ケインズ

【感想】

経済学で培われきた「世の中の捉え方」をたっぷりと解説してくれる内容。
こうした視点を持てば世の中の現象はより理解しやすくなる。
単に理論の解説だけでなく、合間に挟まれる著者の解釈もなかなか
示唆に富むものでした(例えば⑦)。

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tag : 経済学 飯田泰之 朝日新書

自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術

自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)
自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)


【つまり?】

心の疲れは「ムリ」「ムダ」「ムラ」から生じてくる

【ポイント】

①心の疲れは「ムリ」「ムダ」「ムラ」から生じてくるので
 これらの対処・管理法を身に着けなければならない


■ムリを無くす

②部下にムリをさせないマネジメント(98)

 部下のムリが表面化した時、リーダーは自らの責任を
 感じなければならない。
 リーダーはグループの構成員である「人」の特性を把握し、
 適材適所で仕事をさせなければならない。
 特にモチベーションコントロールは重要な仕事だ。
 しかし、それは「仕事をさせる」動機づけだけのことではない。

③会社がある人に冷たく当たれば、社員はそれを敏感に察知する。
 すると、仕事ではなく、自分を守ることにエネルギーを使うようになる。
 結果として、創造的、積極的な仕事は生まれてこない(100)


 ある程度厳しくしなければ妥協を招く。厳しくしすぎると委縮させる。
 マネジメントは難しいです。バランスをよくよく考えねばなりません。

④ムリをさせないリーダーシップのポイント(105等)

 ・自分を基準にしない(105)
 
 チンギスハンは普通の水準の人を指揮官に選んだとのことです。
 普通なら体力の優れた人を選びがちですが、そうするとその指揮官は
 自分を基準に部下に無理を強いて疲弊させることになる。となると、
 いざという時力を発揮できない軍隊ができあがる。だから、普通の
 体力の人を選んだそうです。これに学ぼうと。

 ・2段階目標を定める(109)

 第一段階は「合格点」それ以上は「おまけ」という発想の目標設定。
 ムリをさせないために無駄に高い目標や減点主義的目標を設定しない。

 ・部下のムリを聞き出す場を作る(119)

 自衛隊では交代制任務の際、交代時の打ち合わせをする。その際、
 前任者に対し後任者が「何か困っていることがないか」確認するとのこと。

■ムダを無くす

⑤感情の無駄遣いをしない

 P132の図がイメージしやすい。
 ただ作業をするだけなら1で済むエネルギーも、そのことについての
 不満や怒りという感情を伴わせると5にも6にも労力が消費されてしまう。
 だから、感情への対処も身に着けなければならないと。

 怒りへの対処法:
 ・トイレに行くなどまず怒りの現場から距離を置く
 ・7つの視点で状況を見直す
  1.なぜ怒ったのか
  2.なぜ相手はそんなことを言ったのか
  3.周囲にはどう見えたか
  4.この問題は過去、現在、未来とどうかかわっているか
  5.宇宙人からみたらどう見えるか(大きな視野でみる)
  6.今回の出来事に感謝できることはないか
  7.ユーモアで表現できないか
 ・相手への怒り方をイメトレする
 などなど、全体で7ステップの対処法が示されていました。

■ムラを無くす

⑥業務の計画には、予め休憩期間を定めておく(191)

⑦予備を持つ(195)


 野球はベンチ入りが18人でプレーは9人。
 サッカーは20名ほどのうち11名がプレー。
 バレーも14人中6人がプレー。

⑧1日終える時に良かったところ3つ、悪かったところ1つと改善策の
 バランスで振り返りをする(215)


 これがどうムラ(波)の改善に役立つのか。詳しくは本書を確認ください。


そして、「おわりに」にあげられた著者の座右の銘を記載します。

「神よ、わたしたちに
 変えられるものを変える勇気と、
 変えられないものを受け入れる冷静さと
 その二つを見極める智恵を与えたまえ。」 (神学者 ニーバー)


無駄な労力を浪費しないことが大切です。


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プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える

プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える
プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える

【ポイント】

自分は誰か?
なぜここにいるのか?(動機)
相手に何を提供できるのか?

この3つを押えたストーリーを語ることで、
聴き手に対して自分への信頼を高めることができる。
そして信頼があることで、聴き手が動いてくれる。


【感想】

優れたストーリーのパターン、法則が解き明かされるのではと
期待しましたが、そんな体系だった整理はされていませんでした。
そんな中光ったのが「ポイント」の下りでしょうか。その他、膨大な
著者の説明は、正直なくても良いかなと…。

ストーリー例はとても豊富です。むしろその一つひとつにタイトルを
付けて、例だけ読ませてくれる体裁の方がありがたい気がしました。


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お金についての考えてみる「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」

なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?
なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?

【つまり?】

ピカソは物と人が生み出す「信用」がどんな価値を生むのかに対する智恵があった。
それがゴッホとの差。そしてこれからは、貨幣に増して「信用」が重要な時代になる。

【ポイント】

①世の中には2通りの生き方がある。ひとつはリスクを取る生き方
 もう一つは、人に従う生き方だ。私はリスクを取る生き方をしてきた(59)


元スターバックスCOOで投資家の大富豪が著者に話した言葉とのこと。
個人的に「リスクをとる」ということを最近考えています。
リスクを取れないのなら、平々凡々な生活に甘んじるしかないのだなと
素直に実感できるようになりました。

②ビジネスには2つのレバレッジがある。人を動かす。人のお金を動かす(59)

同じ大富豪の言葉。個人としての能力が高くても人を動かせる人には適いません。

さらに「最終的な勝者は人と動かす者だ。すべてのビジネススキルの中で、
組織力学・行動心理学こそ学ぶ価値がある」と言い、彼自身は投資銀行での
経験もあり事業立ち上げの際の大がかりなファイナンス法にも熟知していた
とのこと。

これらのスキルを少しでも身につけるべき。
ビジネスではなくても、お金を集める経験ていうものを多く積むべきです。

③B/S(バランスシート・貸借対照表)を重視せよ(61)

これまた同じ人の言葉。BSは状態(BE)であり、損益計算書=成果を
生み出す元となるもの。成果だけを見ていては物事のポテンシャルを
見失う。だから状態(BE)を重視せよということ。

まぁ単純に考えてB/Sは会社の歴史の積み重ねであり、積年の実績な
わけですから、PLよりは情報が詰まっているわけです。
でも、改めてB/Sに注目させられました。

④本来企業が持つ理論的な価値と実際の株価などの企業の価格の差を
 生じさせるもの。それはその会社が持つ「信用」(クレジット)の差である(84)


「信用」は本書のキーワードです。著者の主張は「個人の信用を高めろ」です。

⑤最強の投資先はコミュニティ(178)

信頼や価値観により結びついたコミュニティが今後の有望な投資先。
貨幣を介さない新たな経済圏を作り出すことがこれからの重要課題と言います。


【感想】

著者の視点は面白いと感じましたが、物々交換的経済が可能といった
主張はピンと来ません。今の技術水準前提に交換も簡単になったと思えるだけで
物々交換的な世界になってしまうとその前提である水準を維持するのが
非常に困難になります。

というわけで「つまり」の①②③のようにメインテーマとはちょっと
違ったところが個人的にツボにはまってしまった次第ですが、とはいっても、
お金、信用、経済。こうしたことへ新たに考える姿勢を持てせてくれる
よい本でした。あと、タイトルから想像するであろうよりも真剣な本です。


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ハーバード流宴会術

ハーバード流宴会術
ハーバード流宴会術

【つまり?】

相手をもてなそう

【ポイント】

郷ひろみの「エキゾチック・ジャパン」といったわかりやすい盛り上がり曲
 ・カラオケの一発目に歌って盛り上げる
 ・ハーバードBSの学生を引き連れての東京ツアーの際に使用。
  エキゾチック・ジャパンというサビの歌詞がそのままツアーのコンセプトにも
  なっており、盛り上がりのきっかけづくりに要所要所で活用した。
  わかりやすいテーマをかかげ盛り上がりしやすくするのもテクニック

【感想】

ハーバード流というより総合商社流といった感じです。
ポイントに上げた部分以外にもたくさん著者なりのテクニックが
記されていますが、若い人で会社で宴会などを仕切る人には
参考になるのではないでしょうか。


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tag : 宴会 パーティー 合コン 児玉教仁 大和書房

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

【つまり?】

「今本当に答を出す価値のある問題は何か?」
「今何に答えを出そうとしているのか?」
を考えて課題解決に取り組め


【感想】

再読してみたので改めて読書メモに記す。

当時話題の本として読んだ。初読時の感想は「期待が高すぎた」。
「イシュー」の定義部分の他は他のコンサル本と同じような内容。
今回再読してみると、著者も最後にこう書いていることに気づいた。
「後は実践の中で何がイシューを見極める経験を積むことが重要」と。

そう。意識の持ち方を教わったら後は実際に行動して自分なりに
経験値をためていくしかない=本からは学びにくいものなのです。
そのため本書を読んでも今一「イシューで考えられる気がしない」
=期待外れとなってしまう。

しかし本としては頁を埋めなくてはいけない。そこに記載されたのは
他書でも読んだことあるような課題解決&プレゼン本だった。
そのため読後の感想が期待外れになってしまう。

イシューの立て方の実例とか仮説の実例とかがない。イシューを間違うと
どういう問題が起こるのかの実例もない。けれども「イシューが大事だ」
ということに素直に納得できてしまう。主張となる根拠は何も示されていないのに
主張の正統性はとても感じてしまう。そんな奇妙な本という個人的な感想です。


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世界を変えたいなら一度"武器"を捨ててしまおう

世界を変えたいなら一度
世界を変えたいなら一度"武器"を捨ててしまおう

【つまり?】

目的と手段の一致を真面目に考えましょう

【ポイント】

①戦略とは「戦い後も含めたトータルの勝ち方」
 戦術とは「局地戦の勝ち方」

②欧米には「管理する」「コントロールする」といった知識の蓄積がある。

 ・自分の有利になるよう仕組みやルールを作る(26)
 ・自国の利益を守るために「世界」という一番高いレベルでルールを作ろうとする(30)

 こうした発想が「戦略」を形作るとします。
 さらに「戦略」よりもっと上の階層があって、それは最終的には
 「ビジョン・世界観」というものになるとします。
 上位になるほど「抽象的な」思考になっていきます。

 個人でいえば「自分はどうなって何をしたいのか」がビジョン。

③スキルはあくまで武器にすぎず、重要なのはスキル以前にどう
 人生を送るかという戦略の部分を真剣に考えなければならない(51等)

 技術というのは「抽象度」でいうと最も具体的な階層に位置する。
 そして技術というのは常に自分より優秀な人が出てくる。
 なので技術階層に留まらず、さらに上の戦術とか戦略とかに
 長けることを目指して、技術層の人たちをマネジメントする側に
 なっていけばよい。それが「武器を捨ててしまえ」ということです。

 士業なども技術層。資格を取ったとしてもそれは技術層での戦いに
 自らを巻き込むことでしかないとなります。

 
 じゃあ資格は取るなってことかということではなく、取るとしても
 まずはその目的と、取った後どう勝っていくかの戦略も併せて
 明確にすべしということです。
 
【感想】

地政学を専門とする著者による個人および日本への戦略提唱。
武器を捨てよという発想は、何となくスキルをとれば
道が開けるのではと考え、ビジョンなく資格取得に時間を
費やしてしまう人たちへの警鐘に。確かにその通りですと
自省も感じつつ読みました。


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