
自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)
【つまり?】
心の疲れは「ムリ」「ムダ」「ムラ」から生じてくる
【ポイント】
①心の疲れは「ムリ」「ムダ」「ムラ」から生じてくるので
これらの対処・管理法を身に着けなければならない■ムリを無くす②部下にムリをさせないマネジメント(98) 部下のムリが表面化した時、リーダーは自らの責任を
感じなければならない。
リーダーはグループの構成員である「人」の特性を把握し、
適材適所で仕事をさせなければならない。
特にモチベーションコントロールは重要な仕事だ。
しかし、それは「仕事をさせる」動機づけだけのことではない。
③会社がある人に冷たく当たれば、社員はそれを敏感に察知する。
すると、仕事ではなく、自分を守ることにエネルギーを使うようになる。
結果として、創造的、積極的な仕事は生まれてこない(100) ある程度厳しくしなければ妥協を招く。厳しくしすぎると委縮させる。
マネジメントは難しいです。バランスをよくよく考えねばなりません。
④ムリをさせないリーダーシップのポイント(105等) ・自分を基準にしない(105) チンギスハンは普通の水準の人を指揮官に選んだとのことです。
普通なら体力の優れた人を選びがちですが、そうするとその指揮官は
自分を基準に部下に無理を強いて疲弊させることになる。となると、
いざという時力を発揮できない軍隊ができあがる。だから、普通の
体力の人を選んだそうです。これに学ぼうと。
・2段階目標を定める(109) 第一段階は「合格点」それ以上は「おまけ」という発想の目標設定。
ムリをさせないために無駄に高い目標や減点主義的目標を設定しない。
・部下のムリを聞き出す場を作る(119) 自衛隊では交代制任務の際、交代時の打ち合わせをする。その際、
前任者に対し後任者が「何か困っていることがないか」確認するとのこと。
■ムダを無くす
⑤感情の無駄遣いをしない P132の図がイメージしやすい。
ただ作業をするだけなら1で済むエネルギーも、そのことについての
不満や怒りという感情を伴わせると5にも6にも労力が消費されてしまう。
だから、感情への対処も身に着けなければならないと。
怒りへの対処法: ・トイレに行くなどまず怒りの現場から距離を置く
・7つの視点で状況を見直す
1.なぜ怒ったのか
2.なぜ相手はそんなことを言ったのか
3.周囲にはどう見えたか
4.この問題は過去、現在、未来とどうかかわっているか
5.宇宙人からみたらどう見えるか(大きな視野でみる)
6.今回の出来事に感謝できることはないか
7.ユーモアで表現できないか
・相手への怒り方をイメトレする
などなど、全体で7ステップの対処法が示されていました。
■ムラを無くす⑥業務の計画には、予め休憩期間を定めておく(191)
⑦予備を持つ(195) 野球はベンチ入りが18人でプレーは9人。
サッカーは20名ほどのうち11名がプレー。
バレーも14人中6人がプレー。
⑧1日終える時に良かったところ3つ、悪かったところ1つと改善策の
バランスで振り返りをする(215) これがどうムラ(波)の改善に役立つのか。詳しくは本書を確認ください。
そして、「おわりに」にあげられた著者の座右の銘を記載します。
「神よ、わたしたちに
変えられるものを変える勇気と、
変えられないものを受け入れる冷静さと
その二つを見極める智恵を与えたまえ。」 (神学者 ニーバー)無駄な労力を浪費しないことが大切です。
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