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ビジネス本系読書録。内容をシンプルに解釈して自分のものとしたい。そして目指すは本を読むのを止めて、行動しまくる自分になること
ウェルチの「伝える技術」
<原題>JACKED UP the inside story of how Jack Welch talked GE into becoming the world's greatest company
Welch's speechwriter for 20 years
【つまり?】
報告はいらない。
聞き手に何を知ってほしいのか?または何をしてほしいのか
それだけを盛り込め
【内容】
ジャック・ウェルチ専属スピーチライターであり彼の近くにいた著者が
ウェルチの言動を綴った書籍です。
ウェルチが人物評価に重視していたのは
IQと情熱。
それから伝える力、プレゼン力。
下手なプレゼンに対しては罵倒、止める、物を投げる、そして、
出世させないなど散々だったようです。
彼が求めたプレゼンは、
・話者の情熱が伝わること
・データや文字で埋まった資料ではない
・自分たちはこんだけ頑張ったなど余分な話をしない
そこから得たこと、そして何をすべきかに焦点が当たっている
・聞き手に何を知ってもらいたいのか、何をしてほしいのかを
簡潔明瞭に伝える内容であること
など。
専門用語や凡庸な常套句が入るプレゼンも毛嫌いしていたとのこと。
プラス、スピーチライターである著者の言葉も色々と参考になります。
・会いにやってきた人物に向かって「なぜここに来たのか?自分に
何を望んでいるのか」という質問を初っ端に浴びせる担当者の話を
もとに、
「プレゼンでも単刀直入に本題について触れ、笑いやアドリブを
入れようなどと余計な気を使うな」
・冒頭は重要。鋭く研いだ言葉を聞き手に浴びせろ
・相手の興味よりも、自分の賢さを示そうとすることの愚かさ
・スピーチ、プレゼンには必ずWIIFY(what's in it for you)が
入ってなければならない
【応用】
ウェルチが重視した「情熱」に関する引用を少し。
IBMから移ってきた社員で「優秀でない」者には会ったことがないが、
本当に優秀な者には会ったことがないとウェルチは言った。
著者が見たところ、彼らは一様にエリート然としていて
情熱にかけるようだった。
求められていたのは、周りの人間をも巻き込む鬼気迫るほどの情熱だった。
私がこれまで見た中で、最高のプレゼンのいくつかは、私がこれまで
であった中でも最も寡黙でおとなしい人間によるものだった。
彼らのパワーは、派手な動作の中ではなく、仲間に伝えようとする思いの中にあった。
組織の長として(報告やプレゼン内容で)ごまかされたり、
一般論で煙にまかれたと感じたら、決してそれを見逃してはならない。
自分を騙そうとした人間は叱りつけろ